ハゲイコール毛根の死ではない!引きこもり髪を毛根再生させよう

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毛根は生きているけれど長いお休みにある

マンガやお笑いの世界で、薄毛の人を指して「毛根が死んでいる」と言ったりしますよね。いったいいつ、誰が言い始めたのか定かではありませんが、妙な説得力があるため信じている人も多いのではないかと思います。

でも、よく考えてみると、育毛剤や発毛剤の広告などで見るイメージ図には、ハッキリと毛根が描かれています。弱った髪を元気にする育毛剤ならまだしも、髪を生やす発毛剤の広告にも描かれています。ということは、頭髪はツルツルにハゲていても毛根は死んでなどいないんです。

広告のイメージ図からも分かるように、髪や毛根は頭皮の下で休んでいる状態です。ヘアサイクルにも「休止期」の期間があり、次の髪が生えるまでの準備期間は髪が生えていない状態になります。しかし、薄毛の人はその休止状態が長引いて引きこもり髪になり、それがどんどん広がっているのです。

毛母細胞が細胞分裂して髪の毛ができる

毛根は、大火傷や手術の縫合ぐらいのダメージを受けない限り、簡単に死んだりしません。外から見えなくても、頭皮の下「真皮層」で休んでいます。なぜこのように休止期が長引くのかというと、頭皮の栄養不足やストレス過多によって毛根が弱ってしまうからなんです。また、ホルモンバランスの乱れが発毛命令を出せなくさせることもあります。

髪の毛は肌の真皮増にある毛球部で、毛乳頭細胞が毛細血管から得た栄養を毛母細胞へ送り出し、毛母細胞が栄養を受け取って細胞分裂を繰り返すことで生まれ、やがて頭皮の外側へ飛び出していきます。

この期間を髪の「成長期」といい、2~5年継続したあと成長が止まって「退行期」となり、2~3週間後からは「休止期」に入ります。通常、健康な頭皮であれば休止期は3ヶ月ほどで、また新しい髪が生えてきます。これがヘアサイクルです。

毛根再生に心がけること

引きこもり状態にある毛母細胞を活性化させ、毛根を再生させられれば髪はまた生えてきます。自分の薄毛や脱毛症のタイプを知って、もし頭皮や毛穴にトラブルがあればそちらを優先して解決しましょう。

特に炎症や痒みなどがなければ、育毛剤や発毛剤を塗布することで頭皮の血行を促進し、栄養を与えて髪を元気にしていきましょう。また、普段の生活中でも育毛に効果的な行動を心がけることが大切です。シャンプーをするときもゴシゴシ洗いは禁物で、まずぬるま湯でしっかり予洗いをしたあとに、適量のシャンプーを手で泡立てます。

シャンプーは頭皮を洗うためにおこなうことなので、髪の量が少なくても指の腹を使いながら頭頂部へ向かって優しくマッサージ洗いをしましょう。シャンプーの頻度も1日~2日に一度おこなうくらいで大丈夫です。あまり多すぎると必要な皮脂まで奪うことになりますし、放置しすぎては汚れが溜まってしまいます。

食事で必要な栄養を補給し運動で血行促進

髪の毛はケラチンというたんぱく質でできているので、お肉や魚、卵などで良質なたんぱく質を摂りましょう。しかし、お肉を食べればいいからといって毎日から揚げやトンカツばかりでは血液の質が悪くなり、かえって頭皮の健康状態を悪化させてしまいます。焼き鳥やしゃぶしゃぶのような、余分な油を落とす食べ方を工夫するといいでしょう。お酒が好きなら、おつまみにナッツを食べるのもいいですよ。

塩味の付いていない素焼きタイプのアーモンドなら頭皮の健康に必要なビタミンE群やB群が豊富で、オレイン酸などの良質な油分が質の良い皮脂を作り出してくれます。必要な栄養を補ったら、ウォーキングやストレッチなど軽い運動をして全身の血行を促進させましょう。身体がポカポカ温まって、ストレスもリリースしやすくなります。

以上、ハゲイコール毛根の死ではない!引きこもり髪を毛根再生させよう…の話題でした。